●開催概要

 東京芸術大学千住キャンパスの学生(音楽環境創造科/ 大学院音楽音響創造・芸術環境創造) が企画・運営に携わり、自らの作品・研究成果を発表します。

 

学生の作品展示・研究発表の他、トークイベントやコンサートなどの企画もあります。

 

音楽環境創造科/大学院 音楽音響創造・芸術環境創造

 

東京藝術大学千住キャンパス制作・研究展

 

会期:2012年12月15日(土)・16日(日) 10:00-18:00

 

会場:東京芸術大学千住キャンパス *入場無料

 

(〒120-0034 東京都足立区千住1-25-1 北千住駅より徒歩約5分)

 

●委員長挨拶

 千住 Art Path とは、音楽制作/アートマネジメント/音響/舞台芸術/文化研究について学ぶ東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科と、大学院音楽音響創造・同芸術環境創造に所属する学生の制作・研究展です。2006年に本学千住キャンパスが開設されてから、今年で7回目の開催となりました。

 

 本展に関わる学生は、学科の特性上まさに十人十色であり、会場には様々な作品や研究が並びます。その他にも、トークイベントやコンサートなどの企画もあり、まさによりどりみどりです。私達がこの1年間で学習・発見したことをより多くの方々に知っていただきたいと思い、今年は「発見、よりどりみどり。」を掲げて準備して参りました。観てくださったみなさまには、忌憚のないご意見・ご感想をお寄せいただければ嬉しく存じます。私達の発見が、ご来場してくださるみなさまの発見にもなることを願い、よりどりみどりな会場でお待ちしております。

 

 最後に、ご指導いただいた本学関係者の方々、毎年ご協力いただいている地元千住のみなさま、そして、当サイトにおいでくださったみなさまに、学生を代表し、心より御礼申し上げます。


2012年11月

千住 Art Path 2012 実行委員長 對馬 樹

◆音楽環境創造科

 音楽環境創造科は、21世紀の新たな音楽芸術と、それにふさわしい音楽環境・文化環境の発展と創造に資する人材育成をめざし、2002年に創設されました。  

現代社会では、領域を越えた感性、知識、表現技術を活用できる人材が求められています。本学科では、テクノロジーや社会環境の変化に柔軟に対応し、領域横断的な発想を具現化できる能力を養うべく、理論と実践の両面から教育研究に取り組んでいます。

◆大学院 音楽音響創造・芸術環境創造

 「音楽音響創造」研究分野では、母体となる音楽学部「音楽環境創造科」で掲げる「21世紀の新たな芸術と、それにふさわしい環境の発展、創造に資する人材育成」という教育理念を引き継ぎ、音楽、音響関係の分野において、より専門的な知識、技能の習得を行い、トーンマイスターと呼ばれる録音制作ディレクター・エンジニア、作曲家、プロデューサーなど、高度な専門職業人の養成に重点を置きます。

 

「芸術環境創造」研究分野では、音楽、舞台芸術、映像、メディア表現など、さまざまな芸術表現の研究およびそれらと社会との結びつきを多角的に研究します。学部「音楽環境創造科」の理念を引継ぎ、21世紀の新たな芸術と、それにふさわしい環境の発展と創造に資する人材育成のために、幅広い芸術表現とそれをとりまく社会環境や文化全般について、より専門的な知識と技能の習得を行います。

◆プロジェクト紹介

・プロジェクト 1


プロジェクト1では、音楽・音響作品の創作を行います。新しいテクノロジーを用いた表現や、西洋音楽、邦楽、民族音楽、ジャズ・ポップスを研究することで、これまでになかった音楽や音響の新たな可能性を追求しています。学内の大学院映像研究科(映画、アニメーション)、美術学部(デザイン科、油画など)や学科内の他のプロジェクトとのコラボレーション、学外の公共機関や企業との共同研究や受託研究で、さまざまな音楽制作を行ってきました。

 

優秀な演奏家とスタジオ、ホールなど最新の設備に恵まれた環境で、現代社会において多様化する音楽表現を研究し、創作し、発表します。


*参考映像 2012年 三菱地所賞 受賞作品「桜花」音楽制作、同賞受賞作品「心地-Kokochi」音楽制作

・プロジェクト 2


アートマネジメントや文化環境の研究、複合的メディア表現を扱うプロジェクトです。特に、芸術表現を通した地域社会へのアプローチを実践的に模索しています。

 

マネジメントを担当する学生は、共同で企画を立ち上げ、場を作ることを学びます。表現活動を志す学生は、作品制作を通して社会に新たな表現の場の提示をおこなっていきます。音楽を基本に、美術や演劇、ダンスなど他の芸術ジャンルとのコラボレーションにも積極的に取り組んでいます。通年のゲスト講師の岩井成昭先生は、映像作品や、音を使った空間作品、ワークショップに造詣の深いアーティストです。

・プロジェクト 3


音楽や音を主体とする録音制作や音響に関する研究をおこないます。
千住キャンパスのスタジオシステムの概要を理解し、録音制作、編集作業などの実習をおこないます。

また、音響心理に関する研究にも取り組んでいます。

<授業内容>

聴能形成(イヤートレーニング)とクリティカルリスニング

スタジオシステムの概要と録音作業の基本

音響プログラミング

ステレオ録音実習

サラウンドサウンドの概要と録音実習

空間音響のシミュレーション技術

音響心理実験の計画と統計分析

アートパス及び研究発表に向けた準備と総括

千住のスタジオを中心に作業しますが、必要に応じて上野(第6ホール、奏楽堂)での録音や、屋外でのフィールド録音もおこないます。

・プロジェクト 4


演劇およびダンスの実践。

一語一語のことば、一つひとつの動きを丁寧に積み重ねることから作品の創作をめざします。思いつきやアイディアから創作しないこと、時間をかけて作品を創ること、言葉や動きのディテールにこだわることなどをもとにして、自分が芸術創作に向いているか、自分の才能がどこにあるかを自覚することが3年間で少しできればよいと考えています。もし、芸術創作に向いているとするならば、作品を創る上でのもっとも根幹となる自分の考え方が確立できていければ、それが最大の成果となります。

・プロジェクト 5


表現の全領域に拡大しつつあるデジタル化によって音楽や美術、映像の表現はどのように変化しつつあるのでしょうか。特にポピュラー音楽研究とメディア芸術や文化の理論研究と実践を通じてメディアと文化の未来を考えます。